日本マインドフルネス学会第7回大会
「パンデミック時代のマインドフルネス」
Mindfulness in the Age of Pandemic
大会テーマの趣旨
今年ほど「流行語」が次から次へと出てくる年もそうはない。クラスター,オーバーシュート,ソーシャル・ディスタンシング,ロックダウン,PCR検査,コロナ疲れ,コロナ離婚,コロナDV,コロナうつ,コロナ差別,自粛警察,コロナ・ハラスメントなど枚挙に暇がない。新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に伴い,これまでは知名度が低かった専門用語が一躍脚光を浴びたり,あまり組み合わされることのなかった言葉が結びついたり,新型コロナにまつわる新語もたくさん生まれている。
このように緊迫した社会のなかで,新しい生活様式(ニューノーマル)が求められている。「新しい」生活では,引き続き対人距離を確保し,マスクを着用し,真正面では会話をしない,移動の制限,テレワークやローテーション勤務などが推奨されている。しかし,人間,あるいは動物にとっても,「新しい」刺激というのは,それが悪いものであろうとなかろうと,多かれ少なかれストレスになる。新語が次々と登場する今日の状況は,現代人にとって未曾有の新奇体験の連続で,それが社会生活上の多大なストレスになっていることは,コロナを冠した流行語を見ても一目瞭然である。
今回の新型コロナに限らず,今後も未知のウイルスが世界的に流行する可能性も以前から指摘されており,そうした時代を生き抜く叡智が求められていると言ってよい。そこで,今大会は,このような時代でのマインドフルネスの役割を再考する機会としたい。
大会スケジュール
2020年12月26日〜2021年1月31日
大会専用サイト
大会URL:https://jam7.ratik.org
開催方法
- 対面形式では行わず,すべてオンラインで実施する。
- 講演やシンポジウムは,基本的にオンデマンド配信の動画とする。
- 一般研究発表では,ポスター掲示に代わる原稿は使用せず,各発表を2ページ以内にまとめた抄録集(発表論文集)をPDFファイルでダウンロードする形とする。
参加資格
- 大会開催の時点で本学会の会員で年会費を納めていること(ただし役員紹介の多くは一般公開)
- 11月16日(月)の正午までに本学会に入会申込をされ,入会を認められた方も参加可能(入会の可否に関する理事会審議結果は,11月30日を目処に通知)。
参加費
- 無料
オンデマンド配信コンテンツ
理事長挨拶
- 越川房子(早稲田大学) 第7回大会に寄せて
基調講演
- 井上ウィマラ(健康科学大学) マインドフルネスと“いのち”の全体性
理事会企画小講演
- 伊藤義徳(琉球大学) 自殺を予防するマインドフルネス認知療法
- 菅村玄二(関西大学) ストレス社会を生き抜く身体化メタファーとしてのセンタリング
- 杉浦義典(広島大学) Stay Homeの幸福
- 池埜 聡(関西学院大学) モラル・インジュリーとマインドフルネス
幹事会企画シンポジウム
- マインドフルネスの新しい形を求めて:臨床と研究の試行錯誤
話題提供
- 雨宮 怜(筑波大学) アスリートに対するオンライン・マインドフルネスプログラムの実践
- 石川遥至(早稲田大学) Zoomと教示音声を活用したマインドフルネスの効果研究:スピーチ不安を対象とした実験例
- 木甲斐智紀(早稲田大学) マインドフルネスに基づく臨床面接の実践:集団から個人へ
- 牟田季純(早稲田大学) マインドフルネス実践/研究をオンラインで行うためのTIPS
指定討論
- 伊藤義徳(琉球大学)
役員紹介
一般研究発表(従来のポスター発表)
第7回大会サイトはこちらから。